ライブコマース
2023年03月02日
ライブコマースに必要な機材とは?準備したいものや通信環境についても紹介!
ライブコマース 機材
ライブコマースとは、ライブ配信を通して視聴者とリアルタイムかつインタラクティブ(双方向)にコミュニケーションを行い、商品購入へと繋げる手法です。
ただし、ライブコマースは国内ではまだ普及の途中で、ライブコマースを始めてみたいけれど、何を準備すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ライブコマース初心者の方におすすめの機材から、よりクオリティにこだわりたい方向けの機材まで、ライブコマースに必要な機材を紹介します。また、機材とともに準備したいものや注意点などもあわせて解説します。
目次
ライブコマース初心者におすすめの機材
ライブコマースは、下記の2つの機材で始められます。
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スマホ
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スマホスタンド
それぞれの機材の内容を紹介します。
1.スマホ
ライブコマースのサービスはスマホアプリで提供されているものもあるので、スマホ1台で始められます。ライブコマースの初心者の方や、ライブコマースがどのようなものか試してみたい方などは、スマホでライブコマースをはじめてみましょう。
近年のスマホカメラは、iPhone
、Android端末ともにカメラの画質、マイクの性能が向上しているため、一定のクオリティを保てる点も魅力です。
なお、基本的に普段使っているスマホで問題はないのですが、よくフリーズしたり、アプリが突然落ちたりするスマホはおすすめできません。ライブ配信中にフリーズしてしまうなどのトラブルの可能性があるので、事前に動作の確認を入念にしましょう。
2.スマホスタンド
スマホでライブ配信する場合は、スマホスタンドを準備しましょう。スマホを手で持って撮影すると、配信映像がブレてしまいやすいからです。そうなると、視聴者が画面酔いし、不快に思う可能性があります。
スマホスタンドには卓上タイプ、クリップタイプ、三脚タイプなどの種類があります。安定感を求める場合は、3つの脚で機材を支える三脚タイプがおすすめです。また、台座が回転するものや角度を変えられるものは、撮影に使いやすいでしょう。
ライブコマースを高品質な映像で行うときに必要な機材
ライブコマースの場合、商品の見え方は売上を左右する重要な要素です。機材を揃えると、高画質な配信を提供できたり、臨場感のある音声で配信できたりとさまざまなメリットがあります。
配信のクオリティにこだわりたい場合には、下記のような機材の準備がおすすめです。
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カメラ
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マイク
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照明機材
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オーディオインターフェースやキャプチャーデバイス
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パソコン
それぞれの内容や選び方などを説明します。
1.カメラ
ライブ配信で使われるカメラには、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラ、Webカメラなどさまざまな種類があります。種類により、購入に必要な金額や性能に違いがあるので、求めるクオリティに合わせた機材を選択してください。
カメラを選ぶ際には「fps(フレームパーセカンド)」の高いカメラを選ぶと、滑らかな映像を撮影可能です。fpsとは1秒間の動画で何枚の画像が使われているかを示す指標で、24fps〜30fps程度が目安となります。
なお、「高画質の配信をしたいけれど、カメラを購入する予算の確保は難しい」場合などは、スマホレンズを使う方法があります。スマホレンズはスマホのカメラに装着することで使用でき、広角な撮影やマクロな撮影が可能です。
2.マイク
ライブ配信の「音」にこだわると、より臨場感のある配信を届けられます。たとえば、コンデンサーマイクは細かな音のニュアンスも届けられるため、音質にこだわりたい方におすすめのマイクです。そのほか、ダイナミックマイクなどの種類もあります。
マイクを選ぶ場合は、接続方法を確認しましょう。USB接続が可能なマイクなら直接パソコンと接続できます。XLR接続のマイクはより優れた音質が期待できる反面、専門的なオーディオインターフェースなどの機材が必要な場合があります。そのため、初心者の方にはUSB接続のマイクがおすすめです。
なお、マイクには「全指向性」と「単一指向性」の違いがあることも覚えておきましょう。
たとえば、スマホやパソコンのマイクは全指向性(無指向性)のため、周囲のすべての音を拾う特性があります。一方、単一指向性のマイクは一方向の音しか拾いません。雑音が混ざりにくく、視聴者も配信者の発言内容を聞き取りやすいメリットがあります。
3.照明機材
撮影の際に照明を使うと、配信者や商品をより鮮明に映し出せます。ライブ配信でよく用いられる照明機材には、リングライトやLEDライトなどがあります。比較的手ごろな価格で市販されているものもあるので、初心者の方でも導入しやすい機材です。
照明は、その形状によりクリップ式やスタンド式、スマホスタンドに取り付けられるタイプなどの種類があります。撮影場所や撮影方法に合わせて、適した照明を選んでください。
また、照明のなかには明るさや色温度を調整できるものもあります。色温度はライブ配信の雰囲気を左右するため、色温度を調整できる照明もおすすめです。
4.オーディオインターフェースやキャプチャーデバイス
オーディオインターフェースやキャプチャーデバイスは、マイクやカメラとパソコンなどの端末を接続する機器です。
たとえば、XLR接続のマイクはパソコンに直接接続できないことが多いので、オーディオインターフェースが必要となります。同様にHDMI接続のカメラもそのままパソコンに接続できないので、キャプチャーデバイスを用意してください。
なお、複数の配信者を起用したり、ライブ配信でBGMを流したりしたい場合には、音量や音質を調節できるオーディオインターフェースやミキサーを利用すると良いでしょう。また、複数のカメラを使用する際にはカメラを切り替えるスイッチャーが必要です。
5.パソコン
カメラやマイクなどの機材を使う場合、スマホと接続することは難しいこともあるので、パソコンでの配信が一般的です。ライブ配信はパソコンへの負荷がかかるので、一定以上のスペックのパソコンを用意しましょう。
具体的には、CPUはcore
i7以上、メモリは16GB以上が理想的です。また、グラフィックボードがないパソコンでもライブ配信は可能ですが、画質にこだわりたい場合はグラフィックボードが搭載されたパソコンの使用をおすすめします。
ライブコマースで機材と一緒に準備したいもの
ライブコマースはリアルタイムの配信で行うので、インターネット回線などの配信環境にも注意したいところです。ここでは、機材と一緒に準備したい配信環境について説明します。
インターネット回線
ライブコマースではライブ配信中に配信者が商品を紹介したり、視聴者のコメントを拾って回答したりとインタラクティブ(双方向)に視聴者とコミュニケーションを行います。配信の途中で通信が途切れると視聴者の離脱に繋がるため、回線の安定性はとても重要です。
安定した通信には固定回線、たとえば光回線がおすすめです。スマホのモバイルデータ通信(3G、4G/LTE、5G)を使ってもライブ配信は可能ですが、配信では一定のデータ通信量が求められるので、通信制限などに気をつけましょう。
なお、ライブ配信の際は一定の回線速度が必要になります。最低でも10Mbpsの回線速度は確保したいところです。速度測定サイトなどを利用し、事前に利用予定の回線の速度がどれくらいか調べておくことをおすすめします。
接続機器
スマホやパソコンを回線と接続する場合は有線接続がおすすめです。具体的にはルーターやONUにLANケーブルを接続し、LANケーブルをパソコンに繋げて有線接続にすると、無線接続よりも通信が安定しやすくなります。
Wi-Fiで無線接続する場合は、Wi-Fiルーターとスマホ・パソコンの間に障害物などがないか確認しましょう。Wi-Fiの電波、特に2.4GHz帯の電波は電子レンジなどとの電波干渉を起こしやすいので、Wi-Fiルーターを電子レンジの近くに置かないように注意してください。
配信の際の注意点
ライブコマースの配信は文字通りライブ(生放送)であるため、できるだけ考えられるトラブルを事前に想定して、その対策を行っておきましょう。たとえば、以下のような点には注意が必要です。
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通信機器の故障
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配信者の発言内容
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配信中に流す映像や音楽
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プラットフォームのガイドラインに触れる行為
配信中の通信機器の故障はできるだけ避けたいところです。配信中の不具合に備え「予備の回線や機器を用意する」「本番と同じ環境でリハーサルをしてみる」などの対策を行いましょう。
また、配信者の発言内容には注意が必要です。リアルタイムの配信のため、あとから編集することはできません。非常識なことや特定の人が不快に感じるようなことはいわない、特に、国の違い、宗教や政治、人種差別や人権問題に関しては発言しないことを配信者と共有しておいてください。
さらに、他者に著作権のある映像や楽曲は、原則として許諾がなければ使用できません。配信中に映像やBGMを流す場合は、事前に著作権の問題がないか確認しておきましょう。
そのほか、プラットフォームのガイドラインに触れる行為は、あとで不適切な配信としてペナルティを受ける可能性があります。利用するプラットフォームのガイドラインは事前に確認しておいてください。
ライブコマースの始め方
ライブコマースは、主に以下のような流れで実施します。
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ライブコマースを行うプラットフォームを選ぶ
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商品や配信者を選ぶ
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配信内容や配信機材を準備する
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ライブ配信を行う
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配信結果を分析する
ライブコマースが初めての方の場合、「配信内容をどうするか」「配信環境はどのように整えれば良いか」などで戸惑うことも多いかと思います。
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配信場所はどこがいい?
ライブコマースの配信場所は、配信の規模や目的、方法や予算などを基準に選択しましょう。
たとえば、複数の配信者やカメラを使って配信する場合は、レンタルスタジオなど専用の撮影スタジオがおすすめです。配信に十分な明るさやスペースを確保でき、外部からの音も遮断できるうえ、カメラやマイクなどの機材をレンタルできる場合もあります。
一方、自社内のオフィスや店舗を配信場所とするのも選択肢のひとつです。商品を陳列している店舗であれば、商品の世界観を出しやすい側面があります。また、予算を抑えられることもメリットです。自社の状況に合わせ、適した場所を選択してください。
ライブコマースを始めるならRakuten DRAGON
ライブコマースでは視聴者とリアルタイムなコミュニケーションを行うため、自社でもできるのか不安を感じる事業者の方も多いのではないでしょうか。
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ライブ配信機能で視聴者の方とインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションが可能
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配信サポートサービスがあるので、台本の作成や配信環境の整備をしやすい
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データ分析機能により、効果的なライブコマースを実施できる
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配信後の動画はアーカイブ(録画動画)で残せ、そこでも販売可能なため、売上に貢献できる
ライブコマースはスマホ1台からでも始められますが、実際に始めるとなるといくつかの準備が必要です。
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まとめ
ライブコマースは、スマホやスマホスタンドで比較的簡単に始められます。初心者の方の場合はまずスマホで始め、配信への慣れに合わせてカメラやマイクなどそのほかの機材を取り入れていくのもおすすめの方法です。
ライブコマースを始める際は、機材の準備のほかに、プラットフォームや紹介する商品の選択、配信内容や配信環境などの準備も必要となります。
なお、ライブ配信で問題が起きないように、通信機器の故障に対する備えや配信者との打ち合わせ、使用する映像や音楽の著作権の確認も重要です。事前の準備をしっかりと行い、ライブコマースを成功へと導いてください。